南の全ての星の紅一点

 明けましておめでとうございます。お久しぶりのみらでございますm(__)m。

 なんか、半年ぶりの更新になってしまいました…なんということでしょう!色々と面倒くさくなっちゃってるんですよ人生がぁ~(笑)。こうして腰を落ち着けてブログに専念できる御身分になりたいものですw。

 んで、昨日なのですが、わたくし所属している会社の研修に行って参りました。お金が無いって、わしらの勤務時間編集したくせに、研修用のビデオなんざ作ってますよこの会社!w。テーマソングまで流れてます。画面に講師の教官方のお名前が流れてます。そしてその後ろを凝ったCGが踊ってますw。
 研修の内容は、私らの仕事に関わってくる法律のお勉強と試験。ビデオなんか観たりしました。研修はAM9:15から始まって午前中に3項目終わり、12時半頃からお昼になりました。
 私もすぐにお昼にしたかったのですが、講義中にメールと電話が入ってしまっていたのでまずはそちらに連絡を済ませ、お弁当を食べに講義室へ戻るとビデオがついていて音楽が流れておるではありませんか。

 まあ…これが某ZE〇K〇会なら延々と自社のテーマソングを洗脳の様に流し続けるとこでしょうが、似たような名前でもそこは親切某Z〇N〇社Iw。流れていたのは”みんな大好きサザンオールスターズ”のミュージックビデオ。去年のおこもりん時みたいな拷問にはなりませんでしたww。
 とはいえ、私は別にサザンのファンではありません。時々いいなと思う曲はありますが、わざわざCDを買ったりするわけじゃない。嫌いではないけど時によっては聴きたくないと思うくらいなのですが…。
 去年の紅白で歌った歌の歌詞を巡って、騒ぎになっているサザンの桑田圭介氏がインタビューに答えている映像が流れていたのですが、私はご飯を食べながらビデオを観ていてハタと気づきました。

ー私、またハラぼう探してるわ!w

 サザンがデビューしたのは今から40年近くも前。私は当時偶然デビューしたてのサザンの、NHK初出演を目撃してました。彼らは日曜午後6時からやっていた歌番組「レッツゴー・ヤング」というやつで、デビュー曲”勝手にシンドバッド”を披露。桑田クンが大学生に見えず、歌いながらやたら怒っているおっさんにしか見えていませんでしたがとにかくインパクトのある歌で、”今何時?””そうねだいたいねぇ~””今何時?””ちょっと待っててぇ~””今何時?””ま~だ早いぃ~”というフレーズが強烈に印象に残りましたw。あと早口もw。
 そこで真っ赤な照明と、ぎらぎら回るミラーボールみたいなのに照らし出されて、女の子が一人、キーボードを弾いているのが画面に写りました。私はとっさにこう思いました。

ー凄く可愛い女の子がいる!

 サザンの紅一点、原由子さん(通称ハラぼう)でした。この時以来、私の中でサザンにはとても可愛い女の子のメンバーがいるという固定概念が焼き付けられたのでしたw。

 しばらくしてサザンの人気に火が付き、それは野火の様に広がって行きました。私は色々な友達に”サザンオールスターズって知ってる?”と聞かれるようになりました。しかし私はその度に”知らない”と答えていました。意地悪ではありません。本当に忘れていたし、興味も無かったからです。しかしさすがにしょっちゅう言われると覚えますw。ついに私はそのサザンとやらがいつぞやTVで観たけったいな連中のことだと理解するに至ります。そして驚いたのがファンの女の子たちの熱狂ぶりでした。
 彼女らは勝手にシンドバッドを教室の中で、廊下で、トイレで、登下校の道中で、大声で歌いまくってましたw。ある時など、生徒は立ち入り禁止の来賓用の手洗いで、(それと知らずに入ってしまった)友人が用を足しながら大声でそれを歌ったため、黙って待っていた私がこっぴどく女の先生(これがまた折り紙つきの怖い先生w)に怒られるというとばっちりを受けたこともありました。

 そんなある日、小学校時代から仲よくしてくれているOちゃんという子がこれまた熱狂的なサザンのファンになっていたのですが、普段はニコニコして人の悪口を言わないような彼女が、数人の女の子達とサザンの話に花を咲かせていて、ちょっとびっくりすることを口にしました。それは歌番組を観たという感想の中での話でした。

ー観たんだけどさぁ、あれ何なの?あの女。
ーそうだよね!正直ムカつく!いっつもいるんだもん!あの女!
ー邪魔なんだよ!どっか行けよ!

 ハラぼうのことでした。私は驚きました。何言ってんだこいつら?

「何でいるのかって、当たり前じゃん!メンバーなんだし」

 私はそう言いましたが奴ら華麗にスルーしやがりましたw。実は私の声は物凄くインパクトがあり、よく通ります。私が何か言えば皆注目するのです。しかし、その時の私の声は燃えたぎる嫉妬の炎の轟音に見事にかき消されてしまいました(笑)。
 いや~、びっくりしたねw。普段は宿題等々ぶっちしちゃうような私に向かい、決まりを守ろうとか、だらしないのはいけないとか、とうとうと言ってる連中が、なんなのその理不尽さは(笑)。嫉妬って怖いねw。人のこた言えんがwww。
 とにかく、これ以上何か言ったらこっちの方が殺されそうな勢いだったので、それ以上は何も言いませんでしたが、聞けば当時高校生だったウチの姉の周りでも、熱狂的なサザンファンの女の子達がハラぼうのことをボロクソに罵っていたそうで、いやぁ辛かっただろうに…と思わずにいられません。
 そんなことがあったからなのでしょうか、それ以降、私はサザンが出て来るとハラぼうを注目する様になりました。彼女が笑っていると、ほっとしたものです。そして数年後、彼女がソロでシングルを出し、それが大ヒットしてヒットチャートを上ったのを見た時、めちゃめちゃ嬉しかったのを覚えています。

 そして今から3,4年前だったと思いますが、サザンが活動を休止すると発表し、その最後のミュージッククリップが放映された時、その中で楽しそうに笑っているハラぼうを観て、”ああ元気そうで良かった”と思っている自分に気づき、私はサザンは好きじゃなかったけど、ハラぼうのことは好きだったんだなぁ…と自覚したのでした。
 更に、昨日。研修中に期せずして目撃した活動再開したサザンのミュージックビデオの作成インタビューで、桑田氏が”今回のテーマは昭和です”と答えているのを見、何処か懐かしく、何処か夢のようでもあるその映像を観ながら、やっぱりハラぼうを探している自分に気づいたのでした。

ハラぼうは・・・やっぱり楽しそうに笑っていました。






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