Roots

卒業式で証書を受け取る甥っ子B。
夕飯2.jpg
甥っ子卒業したぜ!

いやいや、本当に御苦労さまだったよ~!よくやり抜いた!私の二人の甥っ子だが、かたや大学生、かたや高校生。共にこの3月で卒業となりやした。おめでとう~~~~~!(T^T)ぱちぱちぱち~!
 甥っ子は妹の子で、彼らの家は母子家庭。最近じゃ珍しくもないがその大変さは昔も今も変わらない。
今から4年前、二人共行きたい学校があると相当無理をしての進学だった。(この話書いたらそれだけで今回の記事一杯になってまうわ!笑)。当然二人共学費を稼ぐために働き通しで勉強もして(父親からの援助は一切無し。)、遂に卒業を迎えられました。

 んで、都内の高校へ通っていた甥っ子B(イラストレーター志望)の卒業式。母親が仕事でどうしても出られなかったので、ばあちゃん(わしの母親ww。)とワタスの他に、高校入学当時、色々世話になった叔母がせっしーの代わりに一緒に出席してくれたのだが、今回はその時その叔母テレーズから聞いた私的には驚きのお話だす。

 我がナジェータ家(父方)は西側の人間だす。対して実は母方の血脈がよく分からないでいた。

私が”伝統の道”に入ったばかりの頃、ワタスの師匠は”日本人としてのアイデンティティがない”という私に両親の血脈を調べることを薦めて下さった。
 んで、早速母にじいちゃんの出身地って何処?と聞いたのだが、帰ってきた返事は以下の様なものw。

ー東北の、三つの山と海に囲われた所。-




??よくわかりません(笑)。

何処なんだよう!これじゃわかんないじゃんよぉ!と抗議する私に母は”知らないわよ!”と逆ギレ(普段は穏やかな人なんだが、時々変なところでキレるw)。
 まあ、青森出身ということは聞いていたので大体その辺りだろうとは思っていたが、かつては北海道にも親類がいたというので、Rootsとしては北。血筋としてはロシア系も入ってるらしいというくらいのぼんやりしたことしか分かっていなかった。
 それが甥っ子Bの卒業式で意外なというか、とにかく私的にはびっくりなことが分かったのでありました。
 叔母テレーズとウチの母が揃うと咲いちゃうのはいつもカミサマのお話(教会関係ねーωー;)。その日も私の横でごにょごにょと”マリア会の〇〇さんがどうの、その時カミサマがあーだの”話しておりました。
 んで、そろそろ式が始まるという頃、叔母が何かの話でおじいちゃんが…と言ったので、私はハタと思いついて叔母におじいちゃんの出身地って何処?と聞いてみたのでした。
 すると、叔母はよどみない話し方でこう言ったのです。

ーおじいちゃんはね、おばちゃんも北海道生まれの青森弘前出身だと思ってたんだけどね、おじさんが調べたところうちの苗字は元々沖縄の王族筋だと言うのよ。でも、おじいちゃんはどうやら養子にもらわれて来た子供だったらしく、血筋的には違うらしいの。-

ええ~~~!マジですか!

 実はうちの母方の苗字は某宇宙戦艦と同じで(字は違いますw。読み方が同じ。)、字面からいっても絶対東北だろうと思っていたのに、それがいきなり沖縄の、しかも王族筋と来た上に更に養子なので、血筋はまた別だというのだ(なんでしょう、この三段オチみたいな結論はww)。

「でね、だから私達の本当の苗字はアイザワなんですって。」

…アイザワ?アイザワですか…。なんかピンと来ないけど。字はどう書くの?

「字までは分からない。おじさんに聞けば知ってるかもしれないけれど…。」

 うぐぐ…。なんか、足の裏をきゅ~としたくなるようなもどかしいお話。そこで私は帰ってからすぐにネットの姓名辞典なるものにアクセスして”アイザワ”という苗字について調べてみたのだった。
 特別珍しい苗字ではない。使用される漢字も幾つかある。調べているとこの苗字、漢字によっては出自があいまいなものもあるようだが、この苗字が集中している地域は大体一つだった。

福島

え?福島~?今話題の?あの福島?

昔から、某宇宙戦艦のいる沖縄と北海道は海産物の交易があったそうだ。昆布などの海藻が沖縄では採れなかったから。そういう訳で人の行き来もあったのだろう。宇宙戦艦の血筋が北海道に移り住み、その子孫が増えた。
 ところが、どうやら宇宙戦艦んちは女系家族で男の子に恵まれず、仕方がないのでアイザワさんとこから一人坊やを譲ってもらったということらしい。
 で、そのアイザワさんが、どうやら福島らしいのだ。
考えてみれば、うちは今までも福島に全く縁がないわけではなかった。例えばテレーズ叔母さんだが、彼女の亡くなった旦那さんは福島の人だった(また、その亡くなり方が聞いた方の心臓がつぶれるかと思う程悲しい死で…)。姉みけーらの長く付き合った元カレも福島出身。しかし、そんなことを知ったのも、去年の震災で原発が大変なことになってからだったのだが…。

 他人事と思っていたわけではないが、福島かなり身近な土地かも知れない。

おじいちゃんが生きていた頃は、北海道の親類ともかなり親しく付き合いがあったらしい。あの当時、わざわざ埼玉くんだりまで雲丹やらニシンやらイクラやらの珍しい海産物と共に、親戚がしょっちゅうやって来ていたそうだ。付き合いが無くなったのはじいちゃんが亡くなってからだそう(母が中学生の時、結核で他界。)。
 けれど、私は親戚付き合いが無くなったのはじいちゃんが亡くなったからというより、その直後ばあちゃんたちがキリスト教に改宗しちゃったからではないかと思うのだな実はw。

何で改宗しちゃったのか…?

 この話、とてもい因縁めいたものを感じる。父も母も同じ教会内での見合い結婚なのだが、双両親共キリスト教に改宗したのにそれなりの理由を持っている。母の母。つまり私のばあちゃんは初め宗教には何の興味も持っていなかったにも関わらず、結局入信したその理由は旦那。つまり、じいちゃんにあったのだ。
 うちのじいちゃんは竹や木を使って色々な芸術品を作っていたが、その腕前はお金があれば人間国宝にもなれたであろうと言われるほどだったのだそうだ。
 ところが、性格はとても気難しく、迂闊に話しかけようものなら何が飛んでくるか分からないほど激しい気性の持ち主でもあり、母はじいちゃんとまともに話した記憶が殆ど無いという。結核にかかってからはことさらひどくなり、家に中は決して良い雰囲気ではなかったのだそう。
 ところがそんなある日、家の近くからなにやら讃美歌の歌声が聴こえてくるようになった。聞けば近くにキリスト教教会が出来たという。そしてある時、じいちゃんがその教会へ行きたいと言い出したのだそう。何とじいちゃん、幼い頃キリスト教の教会学校へ通っていたことがあるというのだ。
 ばあちゃんは結核のじいちゃんの手を引いてその教会に足を運んだ。そうして何日も通っているうちに気難しかったじいちゃんが次第に穏やかになり。そうして静かに世を去ったという。
 ばあちゃんはその後、おっかない旦那が別人のように変わったのを見て教会に通うようになった。旦那の心に奇蹟を起こした教えが本物に見えたのだ。こうして宇宙戦艦んちはキリスト教に改宗してしまった。
 けれど私が思うにじいちゃん、教会に通っていた子供の頃はとても幸せだったのじゃないかな。だから、じいちゃんにとって教会は故郷みたいなもんで、最期にきっと一番帰りたかった場所へ帰れたのかもしれない…。そして、その頃じいちゃんはアイザワだったのかもしれない。気難しい性格になってしまった原因はなんだったのだろう…。

福島にいた頃、じいちゃんは幸せだったのかもしれない。

 今じいちゃんはばあちゃんと共に、教会のお墓に埋葬されている。一度も会ったことのない祖父だが、本当はどんな人だったのだろう。自分のRootsをめぐって、最近そんなことを考えるミスランディアである。

 さて、甥っ子Bの卒業式は無事に終わったが、実は結構厄介な問題が残っていた。Bの兄、大学生の甥っ子Aは成績優秀で単位もきちんと取得し、卒論も好評価であるにも関わらず、授業料が遅れているという理由だけで除籍処分の危機に。母親が分割納金を申し出るも、月末までに一括納金されなければ無理、とつっぱねられてしまった(この辺りに垣間見える世界のからくりw。)妹も甥っ子達も心底落胆していた。
 ところが、諦めていたところに奇蹟が!お陰で授業料を無事に納め、めでたく学士に!
大喜びの甥っ子A。小躍りしながら早速友人に「卒業したよ!」のメール。すぐに返信が来た。

「え?童貞を?」www。

 



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